ビジョナリーカンパニー2を読んでみた
偉大な企業へとブレイクして行く際の『通過ポイント』と『ゴール』をありありとイメージさせてくれます。
現実は『第5水準』と呼ばれる、カリスマとは縁遠く「謙虚で控えめな性格」と、「内に秘めた熱い闘志と強靭な意志」という相矛盾するような性質を持ち合わせた者がリーダーになった時だけ、企業がブレイクする結果に!
そんなリーダーが、自分と同じタイプの『規律ある人材』を重要なポストに据え、その人材達が『規律ある考え』に基づき『規律ある行動』を貫き続けた結果、『良好な企業』が『偉大な企業』にゆっくりと変わって行行きます。
第五水準のリーダーシップ
- 個人としての謙虚さと職業人としての意志の強さという矛盾した性格を併せ持つ
- カリスマとは縁遠く控え目で、質素・倹約を好み、手柄は他人に求め、ミスは自分の中に求めるような人物をリーダーに据える
最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
- 適切な人材を採用または育て、ポストにつけてから、目標を決める
- 適材適所を行う前に事業拡大をすると、事業は停滞するどころか、衰退に向かう
- 採用はスキルで行うのではなく、価値観と性格に基づいて行う
規律ある考え
厳しい現実を直視する
- 見たくない現実を直視する規律を身につける
- さらに、その現実がいかに厳しいものでも、自信を失わず最後には勝つという確信を持ち続ける
針鼠の概念
- 世界一になれる部分、情熱を持って取り組めるもの、経済的な原動力となるもの
- 3点の共通部分を探し、特化していく事
- 小さく動きも鈍い針鼠が、唯一の強みである針で生き残ったように、愚鈍なまでに単純明快な一点突破で生き残れ!という事
時を告げるのではなく、時計を作る
- カリスマ性に頼って組織を運営するのではなく、仮にリーダー抜きでも何世代にも渡って繁栄できるような企業文化と仕組みを作る
基本理念を持続し、進歩を促す
- 時代を超える基本的な価値観を持ちながら、一方で不断の進化と進歩を続ける
- リーダーシップと同様に、不変と進化という一見相矛盾するような企業文化を持ち続ける
- 例えば、「お客さまの喜びが最優先」という基本理念を崩さずに、「商品やサービスを常に進化させる」という感じ?